2024年3月30日に、第3回学術部研修会を行いました。
テーマは、脳卒中に対する上肢機能とADLとし、山梨リハビリテーション病院(日本作業療法士協会会長)の山本伸一先生にご講義いただきました。
内容は、脳卒中片麻痺者治療に向けて必要な考え方や知識について講義していただきました。次いで、左片麻痺の患者様にご協力をいただき、治療のデモンストレーションを行っていただきました。肩に痛みがあり、麻痺側上肢を持ち上げることができない方でした。介入では、肩関節周囲の筋緊張の調整、ペットボトルや新聞を用いて麻痺側上肢を伸ばす練習などを行いました。介入後には痛みが改善し、前方に手を伸ばしやすくなるなど、1回の治療でも、多くの変化を見せていただきました。対象となった患者様も、手の機能が良くなったことに大変喜ばれていました。
治療で提示していただいた実技を、受講生みんなで練習する時間もあり、どのような介入だったかを体験する機会もありました。
アシスタントもいたため、多くの受講生が実技体験をすることができました。
受講生からのアンケートも、満足度が高くまた山本伸一先生の講義を聞きたいとの声も多くいただきました。
今後も感染対策に気をつけつつ、対面での研修会を行うなど、県士会員に有益な研修を開催していきたいと思っております。