梅雨空も吹き飛んだ6月9日(土)に、精神を専門としていない研修会の第3弾が開催されました。今回の研修会は、初の1日開催で過去2回の研修会より多くの方にご参加いただきました。驚かされたのは、学生会員の参加者数であり、なんと17名にも及びました。埼玉の作業療法の未来を担う学生がたくさん参加していただけたことはありがたいのですが、松本ハウスを題材に講義を進めた私としては、話のネタを変更する必要性を強く感じさせられた1日となりました。
ここで研修会に参加してくれた学生のアンケートを紹介していきたいと思います。『精神科での患者様の臨床像がイメージしやすかったです』『ワークやロールプレイを含めていて、楽しみながら学ぶことができました』『学習意欲が増し、作業療法士になり1人でも困っている方を支援したいと言う気持ちが高まりました』これらのアンケートを見ていただければ、もうこれ以上活動報告はいらないと感じてしまいます。正会員のアンケート結果はこちら。『なぜ?と思っていた対象者の反応を理解できた』『自分の中の引き出しが増えた』『精神科の病気への対応、就労支援、社会資源など時代とともに変わってきていることを知れた』『今後、精神科にも関わっていきたい』など、まさに精神障害を専門としていなくても『やってみたい』『やれそう』と少しでも実感していただけたような気がしました。
この研修会を通して、精神障害に対する見方が変わり、精神障害のある人でも生きやすい暮らしやすい世の中になっていくといいな、ということを研修会冒頭のあいさつで話したかったのですが、緊張のあまり言えなかったのでここであらためてお伝えさせていただきます。次回10月21日(日)の研修会では、いよいよ精神科の当事者にお越しいただき、リアルで生々しいお話をしていただく予定です。これまでの精神を専門としていない研修会と内容がガラッと変わりますので、今まで参加したことのある人こそ是非ご参加いただき更に理解を深めるきっかけとなる研修会にできたらと思います。
(実行委員長 佐藤竜也)
総論 精神科と精神障害者と作業療法
統合失調症の理解と支援(自分のストレスへの気づきと対処法)
都市伝説コーナー(障害者雇用について)
あなたの知らない幻覚妄想の世界(幻聴体験)
休憩中(ジャイロ飛行機を飛ばしている風景)
暴力・暴力が起こるワケとその対応(ワーク:自分の怒りを振り返る)
<講義内容>
① 総論:精神科と精神障害と作業療法~困った人は困ってる~(講義)
講師:埼玉県立精神医療センター 宇田英幸
ツッコミ座長:埼玉県立大学 教授 大橋秀行
② 統合失調症の理解と支援(講義)
講師:埼玉県立精神医療センター 佐藤竜也
ツッコミ座長:松風荘病院 原裕如・済生会川口総合病院 坂爪志成
③ あなたの知らない幻覚妄想の世界(講義+体験)
講師:埼玉県立精神保健福祉センター 岩佐里沙
④ 暴言・暴力が起こるワケとその対応(講義+GW+体験)
講師:埼玉県立精神医療センター 荻野洋子
ツッコミ座長:埼玉医科大学国際医療センター 鈴木真弓
<精神障害を専門としていない作業療法士のための研修会実行委員会>
埼玉県立精神医療センター:佐藤竜也(実行委員長)・岩佐里沙・荻野洋子
西村稲穂・土屋佳実・宇田英幸
小川赤十字病院 :土屋美樹
埼玉県立大学 :大橋秀行
松風荘病院 :原裕如
東大宮訪問ステーション :星野暢
済生会川口総合病院 :坂爪志成
さいたま記念病院 :小林直人
介護老人保健施設ハーティハイム:大津加奈
埼玉医科大学国際医療センター:鈴木真弓
【お知らせ】
埼玉県作業療法士会では、一緒に地域支援活動や県士会活動に参画していただける作業療法士を大募集しています。今後、活動を広げていくにあたって、多くの作業療法パワーが必要になります。私たち作業療法士の専門性を県民の皆さまに心を込めてお届けする活動に是非ともご協力お願いします!
県士会活動に参画してみようかな?とお考えの方はこちらの応募フォームにてお願いします。
https://business.form-mailer.jp/fms/af722b9773492
絶賛募集中!
<地域支援活動>
オレンジカフェ
若年性認知症本人と介護家族のつどい
子どもの発達支援巡回事業 ほか
<県士会活動>
災害リハ
精神科領域(認知症を除く)支援
地域包括ケアシステム推進
訪問リハ振興
福祉機器・自動車運転
介護予防
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