【国内トップレベルの実務者研修】第8回訪問リハビリテーション実務者研修会BASICコースが開催されました! 9月30日-10月1日

毎年開催されている実務者研修会BASICコースですが、今年度は9月30日・10月1日にかけて開催され、OT15名、PT44名(再参加1名)、ST5名の参加がありました。この研修会は実技を主体として医学的リスク管理、緊急時対応、多職種連携を学ぶもので、毎年好評をいただいています。参加修了者は今年度で694名(OT172、PT478、ST43)となりました。 この研修会では、地域におけるリハビリテーションの基礎的な理解を学ぶ座学とともに、実際にOT、PT、STの事例報告を基にしたシンポジウム医学的リスク管理の講義と一次救急処置(BLS)吸引の実技を行います。このカリキュラムは毎年同じものが実施されていますので、参加されたことのない方は病院・施設・在宅の領域を問わず参加できますので、ぜひご参加下さい。

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BLSは埼玉医科大学BLS講習会のチームの協力を受けて、日本救急医学会のBLSコースとして認定されています。実際に現場で働く救急救命士や看護師がインストラクターとして3~4名の受講生のグループごとに1名ついて下さいますが、年々質疑などを重ねて、訪問時の在宅で気管切開している方や難病の方などへの対応など具体的な実技指導に至っており、現場の療法士が自分で判断して「緊急時には体が動く!」ようになるまで何度も反復して練習ができます。最近では以前受講した方が1日再参加して学んでいかれることもあります。今回の実技後も「お子さんの場合はどのようにするか」「DNARオーダーがあった場合はどうするのか」(注:DNARオーダー・・・難病の方や末期の方など不治の進行性病変で、患者が心停止に陥った時に心肺蘇生をしないという意思表示がある場合)といった現場での実際の場面を想像した質疑応答がなされました。

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吸引の実技では、埼玉県訪問看護ステーション協会のご協力を得て、吸引に関わる講義の後に、実際の訪問看護ステーション所長さんらがグループ指導をしてくださいます。在宅での吸引時の注意点なども合わせてレクチャーと実技指導がありますが、病院での吸引とはまた違った視点で、在宅での吸引の現状を知り、環境設備の工夫なども合わせてご家族への対応まで生かすことができればと考えています。今回も在宅での利用者の状態に合わせ多くの質問に所長さんらが応えて下さいました。

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事例検討などのワークも各グループ想像を働かせ、今回も素晴らしい検討ができていました。事例に対する多角的な見方や多職種とどのような連携を取ることができるのか、対象者の身体機能だけでなく家族関係や環境、社会的な関わりを踏まえた将来予測はどのようになるのか、多くの引き出しを持って帰ることができたのではと思います。
この実務者研修会は全国の都道府県で行われていますが、埼玉県の研修会は質的にもトップレベルにあります。地域では数少ない医療職として緊急時への対応ができることは必須と考え、新しく地域に出る療法士の不安をできるだけ解決し、信頼関係を十分に構築し、利用者・ご家族の支えになれるよう、今後も務めていきたいと考えています。
また、今年度2月4日(日)には実務者研修会アドバンスコースが開催されます。今回は小児疾患の基礎的理解と小児の地域におけるリハビリテーションの連携について病院、療育、在宅の立場からの発表から学ぶ内容を半日、精神疾患の基礎的理解と現状、地域での役割や関わり方を学ぶ内容を半日の構成を予定しています。案内が今年度中にはお手元に届きます。どなたでも参加可能ですので振るってご参加下さい。

【お知らせ】
埼玉県作業療法士会では、一緒に地域支援活動や県士会活動に参画していただける作業療法士を大募集しています。今後、活動を広げていくにあたって、多くの作業療法パワーが必要になります。私たち作業療法士の専門性を県民の皆さまに心を込めてお届けする活動に是非ともご協力お願いします!

県士会活動に参画してみようかな?とお考えの方はこちらの応募フォームにてお願いします。
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