皆さん「災害リハビリテーション」についてご存知でしょうか?
少しでも皆さんに災害の知識を身につける、災害の時に何をすべきかを考える機会としてPT、OT、STの三団体主催で災害リハビリテーション研修会をH29年10月21日に開催致しましたのでご報告します。
まずは災害医療概論として災害の種類、特徴、現状を説明しました。自然災害、人為災害、特殊災害と一言で災害といっても様々なシチュエーションが考えられます。その時に何を意識しなければならないか、何を知っていなければならないかをお伝えしました。
また、過去の震災(阪神淡路大震災、東日本大震災)からの教訓から学ぶことや今後の新たな課題をお話ししました。
その後、オリエンテーションとして地震が発生した想定でグループディスカッションを行いました。参加者からの意見としては身体的、精神的ストレスが大きくあるため個別に身体、精神機能の把握をし、必要に応じて自主グループを促していくこと、床に食器を置いて食事している方への姿勢評価を行う、カウンセリングが出来る場を作るなど活発な意見が出ていました。リハ職は生活を「点」ではなく「線」で視ることが出来ることを改めて共有しました。はじめは少しで固い表情だった参加者も徐々に笑顔が見られるようになっていきました。
午後は実際に災害現場に行ったセラピストより現場での実際を話してもらいました。東日本大震災、熊本地震を中心に災害現場の写真や現場で経験したことから今後に活かせることが満載のお話でした。また、現地の支援だけでなく活動本部での支援の内容も話して頂きました。情報処理、整理はとても大切でスタッフの予定表作成、避難所情報整理、活動報告書の作成など情報が錯綜しないよう管理する支援の重要性も話して頂きました。4名のセラピストの方に後方支援や直接的な支援についての講義を実施してもらい、災害リハビリテーションを学んでいただきました。
皆さんも「災害リハビリテーション」を学んでみてはいかがでしょうか?
次回は 第1回災害リハビリテーション研修会(advanceコース)を開催予定です。
是非、ご参加ください。
研修内容
① 「災害医療概論」 PT:菊地裕美
② 「オリエンテーション」
③ 「災害リハビリテーションの組織と心構え」PT:大内伸浩
④ 「災害リハビリテーションの実際~本部活動~」ST:唐澤健太 PT:染谷光一
⑤ 「災害リハビリテーションの実際~避難所活動~」OT:阪井之哉
島崎祐輝 (霞ヶ関南病院)
【お知らせ】
埼玉県作業療法士会では、一緒に地域支援活動や県士会活動に参画していただける作業療法士を大募集しています。今後、活動を広げていくにあたって、多くの作業療法パワーが必要になります。私たち作業療法士の専門性を県民の皆さまに心を込めてお届けする活動に是非ともご協力お願いします!
県士会活動に参画してみようかな?とお考えの方はこちらの応募フォームにてお願いします。
https://business.form-mailer.jp/fms/af722b9773492
絶賛募集中!
<地域支援活動>
オレンジカフェ
若年性認知症本人と介護家族のつどい
子どもの発達支援巡回事業 ほか
<県士会活動>
災害リハ
精神科領域(認知症を除く)支援
地域包括ケアシステム推進
訪問リハ振興
福祉機器・自動車運転
介護予防
県士会広報活動(web、DTPほか)
県士会ブロック活動
県士会学会企画・運営
県士会研修会企画・運営
その他