つどいから見えた想い、OTとしての可能性。『本人(若年)のつどいを考え、広める研修会』参加レポート

去る12月17日、認知症の人と家族の会の『2017年度 本人(若年)のつどいを考え、広める研修会』に埼玉県作業療法士会会長と認知症地域支援推進部部長、副部長の5名で参加して参りました。

会の中で、倉元部長より「認知症の人と家族の会 作業療法士会との協業で得たこと」と題し、作業療法について、認知症地域支援推進部について、若年のつどいの中で心掛けていることや作業療法士の役割、実際の対応、共催の中から得たものなどを報告させていただきました。

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その他に、認知症の人と家族の会 埼玉県支部の宮田敏行副代表による「つどいの実践報告」、埼玉県福祉部地域包括ケア課の新井孝史主事と鳥取県支部・鳥取県若年サポートセンターの前田好子氏による「若年性認知症支援コーディネーター設置事業について」、若年性認知症当事者で精力的な活動で全国的にも有名な丹野智文による「本人支援やつどい等に期待すること」のお話がありました。後半には、グループワークでつどいを継続していくためにはどうしたらよいか、本人・家族が行きたいと思うつどいにする工夫はなにかについて話し合いました。

研修に参加させていただき、介護者の方へのアンケートで見えてくるニーズや介護者の方の想い、若年性認知症の方への支援内容、当事者の方の想い、世話人の方の想いや考えなど、様々なことを知る機会となりました。

研修の最後には、日本作業療法士協会の苅山常務理事より47都道府県認知症作業療法推進員一覧が配布され、認知症の人と家族の会と各都道府県士会が今後より強く繋がるきっかけのひと時となりました。発表の際、会場から歓喜の声が聞こえたことが印象的でした。

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今回、認知症の人と家族の会の研修会に参加させていただくだけでなく、私達、作業療法士についてや想いを伝えることができたことはとても貴重な機会となりました。今後、より一層の協業ができるよう、励んでいきたいと思います。

蓮田よつば病院 小林 祐子

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今年の夏、認知症の人と家族の会埼玉県支部代表であり、全国の家族の会の副代表である花房ふみ代氏から、「埼玉県支部での作業療法士会さんとの(若年性認知症の)本人のつどいの取り組みを、全国のつどいの研修会で紹介したい」「作業療法士さんが専門的評価に基づく関わりで、話せなかった若年性の人があんなに話せるようになって驚いている」「作業療法は百利あって一害なしですよね」「埼玉県の作業療法士さんにも来てもらって、発表してもらいたい」「OTのバックアップのノウハウを全国の支部におすそ分けしたい」と、願ってもなかった嬉しいお言葉を頂いて実現した京都遠征でした。
つどいの現場で、ご本人やご家族から、「このつどいに参加して、やってみよう!と思えるようになった」「これだけはどんなに間違っても自分でやりたいの!」といった言葉をうかがっていたところに、今回の研修で、丹野氏から、「当事者はできないんじゃない、守られすぎて何もできないと決めつけられ、やらせてもらえてないだけだ」「私たちにできることを奪わないでほしい」「当事者を元気にしないと家族のためにならない」という強烈なメッセージを受け、作業療法の目指すべき道、作業療法士として生きる道が開けました。
「またできるようになりたい、やってみたい」を、「やってみよう!」「やれた!」につなげる支援。これを旗印にがんばっていこうと、堅く心に誓えた貴重な1日でした。

埼玉県作業療法士会会長 宇田 英幸

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編集  石井 晶(あさひ病院)

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