私達にできることを考える。『第2回若年のつどい・川越』開催レポート

「あの言葉に感動しました。今日も話が出来ることを楽しみに来ました。」
と、若年のつどいへの参加や他のご家族に会うことを、心待ちにしていたご家族の言葉がありました。

平成30年1月27日(土)、『第2回 若年のつどい・川越』が開催されました。本日の会の参加者は当事者5名、介護者7名、スタッフには地元ボランティアの方に加えてOT県士会から9名が参加しました。参加者・スタッフ合わせて約30名で行われました。

午前中の全体のつどいでは、参加者全員で自己紹介と近況報告、他の若年のつどいに参加した時のエピソードも話してくださる介護者の方もおられました。介護者同士の体験談を聞くことが、各々の日々の介護の支えになっていること、当事者となっている家族への想いを見直すきっかけになっているのだと感じ、「若年のつどい」の開催や継続の必要性を初参加で痛感しました。

午後には当事者のつどいと介護者のつどいが行われました。介護者は男女別にグループ分けされ、進行・アドバイザーが各グループに入り相談・情報交換を行いました。介護者のつどいでは家族のみの参加者、当事者の家族、当事者のご兄弟の方も参加され、それぞれ家族支援に対する思いが伺えたようです。
当事者はスタッフと共に体操、自己紹介、当事者のオカリナ演奏を聴いた後に、各々談話や音楽鑑賞、館内の散歩や催物の見学をして1時間半程を過ごしました。
当事者1名に対し2名のサポート体制で行われ、サポーターの事前打ち合わせでは当事者同士のコミュニケーションの場を作ることや、つどいに参加歴がある当事者については前回の活動内容を参考に連絡事項や提供する活動内容について確認・決定を行い、安全にサポート出来るように情報共有を図りました。
談話されているテーブルでは和やかな雰囲気で笑い声も聞かれました。話しやすい雰囲気作り、話が続けやすいスタッフの話題作り、当事者が話をしていて心地良いのではないかと感じられる楽しそうな表情が印象的でした。
終了時には各サポーターがご家族へ様子報告を行いました。午前中の全体のつどいのときと比べて、午後のつどい終了後にはご家族様に安堵した様子がみられました。

今回、初参加の私には沢山の印象に残った言葉があり、そこから介護者側の家族の考えや気持ち、迷い等をほんの少し垣間見ることが出来た気がします。
当事者の尊厳を守り続けていくこと。家以外の居場所を作りたいという気持ち。病気に向き合わなくても良いのではないかという考え。他の人の介護に学ぶということ。そういった、作業療法士として理解していたようにも思う様々な事柄を、介護者である家族の生の声で聞くことで、支援の大切さと活動を拡げていくことの必要性を実感しました。

イムスケアふじみの 小林 亜利早

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編集  石井 晶(あさひ病院)

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