二元中継実現!!診療報酬・介護報酬改定伝達講習会で思うこと

これまでも診療報酬や介護報酬の改定のタイミングに合わせて伝達講習会を行っておりました。今年は、トリプル改定ということで、県士会としては、診療報酬と介護報酬についての伝達講習会を開催することにしました。第一弾が3月26日に開催された診療報酬改定の部です。

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講師は、埼玉県士会制度対策部長の石川麻子さん(新座病院)で、県士会における各制度対策のとりまとめ役として活躍されているスペシャリストです。1年以上も前から情報収集や準備をこつこつと進めていただけあって、今日の講義はとてもわかりやすく、資料には載っていない最新の情報も織り交ぜて頂くことで、大事な情報をしっかりと共有できたことと思います。受講者の多くは仕事が終わってからの参加であり、さらに年度末で多忙を極めている中で、疲労や眠気、空腹感もあったと想像しますが、終始しっかりと聴講されていたのがとても印象的でした。大宮会場も同様の空気でした。さすが、埼玉県作業療法士会の会員だなぁ、凄いなぁと感心するばかりです。

IMG_7824↑ 所沢会場(本会場)の様子

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大宮会場(サテライト会場)の様子
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大宮会場(サテライト会場)ではこんな感じの画面

二日後の3月28日(水)には、介護報酬改訂の講習会が開催されました。講師は茂木副会長で大宮会場がメイン、所沢会場がサテライトでした。こちらも、皆熱心に受講されています。介護報酬については、減算になったところもあり、OTがこれからどのぐらい介護の現場で自立支援に資する活動が出来るかどうかが試されている改定であると感じました。

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大宮会場(サテライト会場)の様子
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所沢会場(本会場)の様子

今回の診療報酬改定は1,2年前からの前評判では相当な規模の改定と噂されておりましたが、ふたを開けてみるとそこまで大々的な内容ではなかったというのが私個人の印象です。しかし、一つ一つの内容を見ていくと、専門職としての内容や質を問われる改定ともいえ、私達の専門性や職域を改めて問われる改定であったともいえます。次回の改定に向けて、日常の臨床活動できちんと結果を出すことはもちろんのこと、とくに精神分野や認知症分野、生活支援と就労支援などの分野では、日常の臨床活動だけではなくプロボノとして当事者支援や地域支援をどれだけ推進できるかが鍵となると予想されます。数値としての結果を出すことも必要ですが、当事者の方々から信頼を得てこそのアウトカムであり、そこに私達が注力する余地はまだまだあると思います。自分たちの職域を守ることは、作業療法の良さを世の中にお届けし続けられるかどうか、ということでもあります。作業療法を必要としている人はたくさんいます。それに応えるためにも、しっかりと私達が活躍できるフィールドを広めて固めていくべきです。

あと、今回の講習会はもう一つの大きなミッションがありました。それは、所沢(国立障害者リハビリテーションセンター)をメイン会場にして、大宮(彩の国東大宮メディカルセンター)をサテライト会場として二元中継を行うことでした。これには、無料のインターネットテレビ会議アプリ「ZOOM」を使用しました。このアプリは、広報部の小峰一宏さんからの紹介・提案により採用されたもので、講演者の顔や声だけではなく、資料を画面上で共有できるため、インターネット中継での講義にはぴったりなシステムです。このシステムの導入に当たっては、生方広報部長を中心とした動作テスト・運営部隊による事前準備が着々と行われ、当日はほとんどトラブルレスで安定した二元中継が実現できました。本当にスゴイ世の中になったと思うし、それを研修会に実用化させた広報部の力量はさすがです。次年度に向けて、これらの次世代システムを活用して、子育てや介護でなかなか研修に参加できない会員向けの生涯教育支援にも役立てていきたいと考えています。

当日の運営スタッフとしてご協力いただきました、新座病院をはじめとした西部ブロックの皆さん、大宮会場の南部ブロックの皆さん、ありがとうございました!

我が県士会は、本当に人財の宝庫です!

副会長 伊藤 伸

【お知らせ】
埼玉県作業療法士会では、一緒に地域支援活動や県士会活動に参画していただける作業療法士を大募集しています。今後、活動を広げていくにあたって、多くの作業療法パワーが必要になります。私たち作業療法士の専門性を県民の皆さまに心を込めてお届けする活動に是非ともご協力お願いします!

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